婚活パーティーで成果が出ないとき、自分の側だけに原因を探すと行き詰まります。国の調査では、結婚した夫婦が知り合ったきっかけは職場20.9%・友人20.2%・ネット20.2%が並び、この3つが主要な経路になりました(2025年調査)。パーティーや街コンは、集計上は別の区分に入ります。この記事では、統計から見た位置づけと、参加する場の選び方、当日の進め方を整理します。
婚活パーティーは統計上どこに入るか
国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査」は、夫婦が知り合ったきっかけを聞いています。この調査では自由記述の回答を振り分けていて、街コンなどの記述は「結婚相談所で(オンラインを含む)」に入れられています。
つまり「結婚相談所で」という区分には、仲人型の相談所だけでなく、こうした出会いの場も含まれています。そのため、この統計から婚活パーティーや街コンだけの割合を切り出すことはできません。
参考までに、親戚や上役の紹介による「見合いで」は1.1%まで減っています。人を介した従来型の紹介という形は、統計の上ではかなり小さくなっています。数字を見るときは、こうした分類の仕方も合わせて確認しておく必要があります。
いまの主要な経路
調査時点から過去5年間に結婚した夫婦(初婚どうし・570組)について、知り合ったきっかけの構成は次のとおりです。
| 知り合ったきっかけ | 今回調査(2025年) |
|---|---|
| 職場や仕事で | 20.9% |
| 友人・兄弟姉妹を通じて | 20.2% |
| ネットで(SNS・アプリなど) | 20.2% |
| 学校で | 14.0% |
| 見合いで(親せき・上役などの紹介) | 1.1% |
「ネットで」は前回調査の11.0%から倍増し、「学校で」を上回りました。研究所は、職場・学校・友人を介した出会いに加えて、オンラインを使ったしくみが主要な経路になりつつあると説明し、「オンラインツールが活用される結婚相談所の利用も増えている」としています。
ここから言えるのは、出会いの入口が複数あるということです。パーティーだけで結果が出ないとき、その場が自分に合っていない可能性もあります。
参加する場を選び直す
同じ「婚活パーティー」でも、形式によって進み方が違います。
- 人数と時間(1人あたり何分話せるか。大人数だと1人3分程度のこともあります)
- 条件の設定(年齢層や職業などの条件が明示されているか)
- 形式(全員と話す形か、自由に動く形か。自由形式は待つ時間が長くなることがあります)
- その後の連絡方法(当日に連絡先を交換するのか、運営を介するのか)
参加前に確認できるのはこの範囲です。同じ形式で結果が出ない状態が続いているなら、形式のほうを変えてみるという判断もあります。
人数が多い会は、一度に会える人数は増えますが、1人あたりの時間は短くなります。逆に少人数の会は、じっくり話せる代わりに、その日に合う相手がいない可能性も高くなります。どちらが良いかではなく、自分がどちらの場で話しやすいかで選ぶほうが続きます。
年齢や職業の条件が設定されている会は、参加者の幅が狭くなる分、前提の説明が少なくて済みます。条件のない会では、まず自己紹介から始まるため、話す内容の組み立てが変わります。
相手が何を見ているか
同じ調査は、未婚者が結婚相手に求める条件についても聞いています。今回は相手の経済力を重視・考慮する男性が半数を超えました(55.6%、前回48.2%)。また、容姿を求める割合は男女ともに前回から増えています。
研究所は、経済力に関わる役割を重視する考え方において、男女の差が小さくなっていると説明しています。「男性が経済力、女性が容姿」という形では、いまの傾向を説明できないということです。
短い時間の場で条件を確かめようとすると、質問が踏み込みすぎることがあります。年収や勤務先を直接聞く形は、その場では警戒されます。条件の確認は、プロフィールカードや運営を介した情報でできる範囲にとどめ、当日は会話のほうに時間を使うほうが進みます。
自己紹介で決めておくこと
短い持ち時間では、その場で考えると言い切れません。あらかじめ形を決めておくと、毎回同じ質で話せます。
- 名前と、覚えてもらう手がかりを1つ(出身地、住んでいる地域など)
- 仕事は職種を一言で(詳しく説明するほど時間を使います)
- 休みの日の過ごし方を1つ(具体的な名詞を入れると、相手が質問しやすくなります)
- 相手に返す質問を1つ(自己紹介で終わらせず、会話に移します)
趣味を複数並べるより、1つを具体的に言うほうが、相手は反応しやすくなります。「旅行が好き」より「先月、金沢に行きました」のほうが、次の質問が出ます。
当日にできること
短い時間で話す場では、内容より進め方のほうが影響します。
- 最初に名前を名乗る(プロフィールカードがあっても、口頭で言うほうが残ります)
- 質問と自分の話を交互に出す(質問だけだと面接になり、自分の話だけだと一方通行になります)
- 答えやすい聞き方にする(「趣味は?」より「休みの日は外に出るほうですか」)
- 時間を意識して切り上げる(次がある形式では、長く話しすぎると運営の進行に影響します)
相手の情報を集めることに集中すると、質問の連続になります。1つ聞いたら、自分の側も1つ出すという形にしておくと、会話として成立しやすくなります。
話す速さも影響します。短い持ち時間だと、伝えたいことを詰め込もうとして早口になりがちです。内容を減らして、ゆっくり話すほうが伝わります。
その場で気が合わないと感じた相手にも、態度を変えないほうが結果的に楽です。同じ会場に何度も参加する場合、次の回で顔を合わせることがあります。
結果が出ない理由を、自分の側だけに置かない
同じ調査では、18〜34歳の未婚者のうち恋人(婚約者)がいる人は男性19.6%・女性27.8%でした。また3人に1人は交際相手がおらず、交際も望んでいないという結果が出ています。
「いずれ結婚するつもり」と答えた未婚者の割合も、男性75.1%(前回81.4%)、女性77.8%(前回84.3%)と、男女とも初めて8割を下回りました。
参加者の目的や熱量が同じとは限らない、ということです。その日に成果が出なかったことを、すべて自分の話し方や見た目の問題として扱う必要はありません。
「相手にめぐり会わない」は多数派
同じ調査で、25〜34歳の未婚者が独身でいる理由としてもっとも多く挙げたのは「適当な相手にまだめぐり会わない」でした。前回まで増加していた「異性とうまくつき合えない」の選択率は、今回は低下しています。
この結果は、出会えていない状態が例外的ではないことを示しています。婚活パーティーに何度か参加して相手が見つからなくても、それ自体が特別な状況ではありません。
一方で、研究所は「一生結婚するつもりはない」と答える未婚者が増えている点も指摘しています。結婚意欲のある人の割合が下がっているということは、同じ場に集まる人数そのものが変わってきている可能性もあります。
当日のあとにやること
その場で終わらせず、次につなげる部分があります。
- 連絡先を交換したら、当日か翌日に送る(日が空くほど、相手の記憶は薄れます)
- 最初のメッセージに、話した内容を1つ入れる(誰からの連絡か分かるようにします)
- 返事が来なければ追わない(1回送って反応がなければ、そこで区切ります)
- 会うなら短い形から(1〜2時間のお茶など。長時間の予定は双方の負担になります)
やりとりが続いた場合も、文面だけで判断しきらないほうが確実です。実際に会ってみないと分からない部分は残ります。
続けるかどうかの判断
回数を重ねること自体が目的になると、消耗します。判断の材料を決めておくと、切り替えやすくなります。
- 参加した回数と、連絡先の交換に至った回数を記録する(数字にすると、感覚で判断しなくて済みます)
- 形式を変えたかどうかを記録する(同じ形式を繰り返していないか)
- 参加後に消耗が残る場合は間隔を空ける(連続して参加するほど結果が出るわけではありません)
出会いの経路は1つではありません。統計の上では、職場・友人・ネットがそれぞれ2割前後で並んでいます。パーティーに絞らず、他の経路も並行して使う選択肢があります。
費用と契約の確認
継続的にサービスを利用する場合は、契約の内容を書面で確認してください。
- 費用の内訳(1回ごとの参加費か、月会費か。総額でいくらになるか)
- 途中でやめるときの条件(返金の有無と計算方法)
- 会員数の数え方(その事業者だけの人数か、加盟している連盟全体の人数か)
結婚相手紹介サービスは、特定商取引法の「特定継続的役務提供」にあたる場合があります。その場合は契約書面を受け取った日から8日以内なら、書面または電磁的記録でクーリングオフができます。
まとめ
- 街コンなどは統計上「結婚相談所で」に振り分けられる。パーティー単独の割合は示されていない
- いまの主要な経路は職場20.9%・友人20.2%・ネット20.2%。入口は複数ある
- 形式を変えてみる。同じ形式で結果が出ない状態を繰り返さない
- 相手の熱量は同じとは限らない。未婚者の3人に1人は交際を望んでいない
- 契約は書面で確認する。特定継続的役務提供にあたる場合は8日以内のクーリングオフができる
情報源:国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査 結果の概要」(2025年調査・2025年6月30日現在)図表1-1・図表2-1・図表2-2・図表5-3、特定商取引に関する法律(特定継続的役務提供)
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