婚活アプリでのやりとりが続かないのは、珍しいことではありません。国の調査では、恋人や婚約者がいる未婚者のうち相手とネットで知り合った人は男性19.8%・女性23.0%で、約5人に1人まで増えました(2025年調査)。結婚した夫婦でも20.2%がネット経由です。この記事では、やりとりが止まる場面ごとの原因と、次のメッセージで何を書くかを整理します。
アプリ経由は、もう例外的な出会い方ではない
国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査」(2025年6月30日現在)によると、交際相手と知り合ったきっかけで「ネットで」(SNS・アプリなど)と答えた未婚者の割合は次のように変わりました。
| 交際相手と知り合ったきっかけ | 前回調査(2021年) | 今回調査(2025年) |
|---|---|---|
| ネットで(男性) | 11.9% | 19.8% |
| ネットで(女性) | 17.9% | 23.0% |
| 学校で(男性) | 30.1% | 29.5% |
| 学校で(女性) | 26.8% | 24.6% |
対象は恋人または婚約者がいる18〜34歳の未婚者で、客体数は男性329人・女性496人です。研究所は「恋人または婚約者のいる未婚男女の約5人に1人が、インターネットを通じて交際相手と知り合っている」と説明しています。
結婚に至ったケースでも同じ方向です。調査時点から過去5年間に結婚した夫婦では、「ネットで」が前回の11.0%から20.2%へ倍増し、「学校で」の14.0%を上回りました。
つまり、アプリでのやりとりは交際にも結婚にもつながっている経路です。うまくいかないときに「アプリだから」と考える必要はありません。止まる場面ごとに原因を見たほうが早く直ります。
相手の温度感は、こちらと同じとは限らない
同じ調査では、18〜34歳の未婚者のうち恋人(婚約者)がいる人は男性19.6%・女性27.8%でした。また未婚者の3人に1人は、交際相手がおらず、交際も望んでいないという結果が出ています。
アプリを使っている人がすべて同じ熱量で相手を探しているわけではない、ということです。やりとりが止まったとき、内容の良し悪しとは別の理由が働いていることがあります。登録しただけで様子を見ている人、条件を確かめている段階の人も混ざっています。
相手の状況は、やりとりの中で少しずつ見えます。返信の間隔、質問が返ってくるか、会う話に触れるか。この3つがそろって前に進んでいるなら温度は近く、どれも動かないなら温度差がある可能性があります。無理に追わず、次のやりとりに時間を使う選択肢もあります。
やりとりの前に、プロフィールを見直す
やりとりが続かない原因が、メッセージより前の段階にあることもあります。プロフィールに書いてある情報が少ないと、相手は話しかける材料を持てません。
- 具体的な名詞を入れる(「旅行が好き」より「去年は金沢と松本に行きました」。地名や作品名は会話の入口になります)
- 好きなものを3つ程度に絞る(多いと、どれに触れればよいか分かりません)
- 休日の過ごし方を1行入れる(会う日程を考えるときの手がかりになります)
- 否定形の条件を並べない(「〇〇な人はお断り」が続くと、条件を満たしているか不安になります)
写真は、顔がはっきり分かるものを1枚は入れておくほうがやりとりに進みやすくなります。加工を強くかけると、実際に会ったときの印象差が大きくなります。
止まる場面は3つに分かれる
「会話が続かない」とまとめて考えると手がつきません。実際には、止まる場所によって原因が違います。
- 最初の数通で止まる … 挨拶と定型文だけで、話を広げる材料が出ていない
- 何日かやりとりして止まる … 話題が一巡し、次に何を話すか双方が分からなくなっている
- 会う話が出たあたりで止まる … 温度差か、日程調整の面倒さで止まっている
自分のやりとりがどこで止まりやすいかを、過去の履歴で確認してみてください。毎回同じ場所で止まっているなら、原因も同じです。
最初の数通で止まる場合
最初のメッセージが「はじめまして、よろしくお願いします」だけだと、相手は同じ文を返すしかありません。返す材料を1つ入れておくと、続きが生まれます。
- 相手のプロフィールから1つ具体的に触れる(「〇〇に行かれるんですね。私も先月行きました」)
- 自分の情報を1つ添える(質問だけだと、面接のようになります)
- 答えやすい聞き方にする(「休日は何を?」より「インドアとアウトドアならどちらが多いですか」)
選択肢を示す形の質問は、短い返事でも成立するので相手の負担が小さくなります。長い文章を書くほど返信率が上がるわけではありません。
何日かやりとりして止まる場合
話題が一巡した状態です。同じ質問の言い換えを続けると、相手も飽きます。
- 深さを変える(「好きな食べ物は」→「外で食べるのと家で作るのと、どちらが好きですか」)
- 相手の答えを受けて、自分の考えも書く(受け取ったことが伝わらないと、会話ではなく質問の連続になります)
- 返信の間隔を相手に合わせる(相手が1日1通なら、こちらも合わせるほうが続きます)
返信が遅くなったときに「忙しいですか?」と確認を入れると、相手は返事を義務のように感じます。催促の形にせず、次の話題を1つ置いておくほうが動きやすくなります。
会う話が出たあたりで止まる場合
やりとりを長く続けるほど会いやすくなる、とは限りません。文面で盛り上がっていても、実際に会う段になると温度差が出ることがあります。
- 日程を2〜3個出す(「いつがいいですか」は相手に調整の手間を全部渡す形になります)
- 場所と時間の目安を先に決める(1〜2時間のお茶など、短い形から始めると双方の負担が小さくなります)
- 断られたら理由を追わない(理由を聞くほど、相手は答えにくくなります)
- 初回は人の多い場所にする(駅の近くのカフェなど。相手にとっても安心材料になります)
会う前のやりとりが長引くほど、印象が固まってから会うことになります。実際に会ってみないと分からない部分は残ります。
話題が尽きたときに使える材料
共通の趣味がない相手とは、話題が早く尽きます。そういうときは、お互いが答えられる範囲の話に移すほうが続きます。
- 季節の予定(連休の過ごし方、年末年始の帰省の有無など。時期が近いほど具体的に話せます)
- 食べ物の好み(会う場所を決める話にそのままつながります)
- 住んでいる地域の話(最寄り駅まで言う必要はなく、沿線や市の単位で十分です)
- 最近見たもの(動画、ドラマ、本。相手が知らなくても説明できる話題です)
避けたほうがよいのは、答えに困る質問です。過去の交際歴、収入、家族の事情は、やりとりの段階で聞かれると警戒されます。自分が答えたくない質問は、相手も答えたくないと考えたほうが確実です。
また、返信が来ない間に何度も追加で送ると、相手の画面には未読が積み上がります。送ったら、次はこちらが待つ番と考えておくと、やりとりの間隔が自然に整います。
やりとりが止まったときの扱い
返信が来なくなった相手に、何度も連絡を入れる必要はありません。1回だけ短く送って、返事がなければそこで終わりにするのが一般的な線引きです。
アプリでは、同時に複数の相手とやりとりしている人も珍しくありません。止まった理由が自分にあるとは限らないということです。1件ごとに原因を探しすぎると、次のやりとりにも影響します。
安全面で確認しておくこと
やりとりの段階で次のような話が出たら、会う前に距離を取ってください。
- 投資や副業、儲け話を持ちかけてくる
- 会う前に別のアプリやサイトへ誘導してくる
- すぐに個人情報(勤務先、住所、家族構成)を細かく聞いてくる
不安を感じたら、アプリの運営に通報できます。金銭が絡む話が出た場合は、消費者ホットライン「188」や警察相談専用電話「#9110」に相談できます。
やりとりの記録は消さずに残しておいてください。相手のプロフィール画面やメッセージのやりとりは、相談するときの材料になります。アカウントが消えると見られなくなるので、気になった時点で画面を保存しておくほうが確実です。
写真や動画を送るよう求められた場合も、応じる前に一度止まってください。一度送ったものは取り消せません。関係ができてからでも遅くない、という判断で構いません。
まとめ
- アプリ経由は約5人に1人。交際相手と「ネットで」知り合った未婚者は男性19.8%・女性23.0%。結婚した夫婦でも20.2%で、学校(14.0%)を上回った
- 「続かない」を場面で分ける。最初の数通か、一巡した後か、会う話の前後かで原因が違う
- 質問だけを重ねない。自分の情報を1つ添え、答えやすい聞き方にする。長文にする必要はない
- 会う日程は2〜3個出す。短い形から始める。止まった相手を追わない
情報源:国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査 結果の概要」(2025年調査・2025年6月30日現在)図表2-4・図表5-3
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