スマートフォンに「警察署」から電話がかかってきたら、どうしますか?実は今、本物の警察署の電話番号をそのまま表示させる詐欺が全国で急増しています。2025年の1年間だけで、特殊詐欺の被害額はなんと1,414億円超、過去最悪となりました。この記事では、最新のニセ警察詐欺の手口と、確実に被害を防ぐ方法をわかりやすく解説します。
「新宿警察署」から電話がかかってくる?本物の番号が表示される詐欺が急増
2025年3月、東京の新宿警察署には、全国から3日間で400件以上の問い合わせが殺到しました。その内容は、ほぼ全てが同じでした。
「新宿警察署から電話がかかってきたのですが、本当ですか?」
実は、これは新手の詐欺電話でした。スマートフォンの着信画面に、新宿警察署の本物の代表番号「03-3346-0110」がそのまま表示されていたのです。受けた側は本物の警察からの電話だと信じ込み、危うく大金をだまし取られる事件も発生しています。
この詐欺の一番こわいところは、着信画面だけを見ても本物か詐欺か見分けられないということ。そして、狙われているのは新宿だけではありません。
狙われているのは末尾「0110」の警察署番号
全国の警察署の電話番号には共通の特徴があります。それは末尾が「0110」で終わること。犯人たちはこれを悪用して、全国各地の警察署の番号を次々と偽装しているのです。
- 警視庁代表番号「03-3581-4321」も偽装対象
- 新宿警察署「03-3346-0110」に3日間で400件以上の問い合わせ
- 多い日は1日200件の偽装着信を確認(トビラシステムズ調査)
- 「新宿じゃないから関係ない」は通用しない
日経新聞によると、2024年1月から2025年3月中旬までに確認された番号偽装はなんと1,458件。そのうち新宿署が788件で最多、次いで警視庁本部が171件、兵庫県警本部94件、愛知県警本部76件と続いています。
つまり、あなたの住んでいる地域の警察署の番号も、同じように偽装される可能性があるということです。
ニセ警察詐欺の被害は過去最悪ペース!2025年の衝撃データ
警察庁の発表によると、2025年の特殊詐欺は過去最悪の被害額を記録しました。
2025年1年間の被害データ(警察庁まとめ)
- 特殊詐欺全体の被害額:1,414億2,000万円(前年の約2倍、過去最悪)
- ニセ警察詐欺の被害額:985億4,000万円(特殊詐欺全体の69.7%)
- 被害者最多の年代:30代、次いで20代
- 現役の刑事にも詐欺電話が(東京新聞報道)
ここで注目してほしいのが、被害者は高齢者だけではないということ。むしろ最も多く被害に遭っているのは30代の働き盛りの世代です。「自分は大丈夫」と思っている人ほど、実は危険なのです。
【手口を完全公開】詐欺師はどうやって話を進めるのか
ニセ警察詐欺には、決まったシナリオがあります。犯人たちは心理学を徹底的に研究し、誰でも信じ込ませる流れを作り上げています。
よくある会話の流れ
ステップ1:薬局や通信会社を装った電話
「薬局ですが、あなたの保険証が不正に使われています。すぐ警察におつなぎしますね」
ステップ2:警察官を名乗る男に電話が「転送」される
「○○県警の△△です。あなたの口座が資金洗浄に使われています」
ステップ3:恐怖をあおり、送金を指示
「逮捕状が出ています。身の潔白のため、指定口座に全財産を送金してください」
ここでひとつだけ、絶対に覚えておいてほしいルールがあります。
「口座に送金してください」と言われたら、100%詐欺です。
本物の警察は、捜査のためにお金を口座に送金させることは絶対にありません。これは例外なく、すべての警察活動における大原則です。
なぜ本物の警察番号が画面に表示されるのか?「スプーフィング」の正体
「でも、ちゃんと警察署の番号が表示されてたのに…」と思う方もいるかもしれません。実はこれには、技術的なカラクリがあるのです。
スプーフィングという技術
発信者番号は、実は技術的に偽装できるのです。これを「スプーフィング」と呼びます。
簡単にいうと、犯人は海外のサービスなどを使って、発信する電話番号を自由に書き換えています。たとえば実際はアメリカから発信しているのに、画面には「新宿警察署」と表示させることができるのです。
- 発信者番号は技術で書き換え可能
- 海外の一部サービスを悪用している可能性
- 着信画面を見ただけでは本物か偽物か判別できない
- 警視庁も2026年4月に公式に注意喚起を発表
つまり、着信画面を信用してはいけない時代になったのです。
【対策はたった2ステップ】100%詐欺を防ぐ方法
ここまで読んで「こわい…」と感じた方、安心してください。実はこの詐欺、たった2つのステップを守るだけで100%防げます。
ステップ1:「折り返します」と伝えて一度切る
警察を名乗る電話がかかってきたら、何を言われても「後ほど折り返します」と伝えて、必ず一度電話を切ってください。
- その場で対応しないことが大事
- 緊急性をあおられても焦らない
- 「切らないで」と言われても、切ってOK
- 本物の警察なら、折り返しを拒む理由がない
ステップ2:「#9110」か公式番号にかけ直す
一度切った後、以下のどちらかの番号に自分でかけ直してください。
- #9110(警察相談専用電話):全国どこからでもかけられる
- 地元警察署の公式番号:自治体のホームページで確認
この2ステップを守るだけで、どんなに巧妙な詐欺電話でも100%防げます。なぜなら、犯人は折り返しの電話に対応できないからです。
今すぐできる予防対策!スマホに地元警察署の番号を登録しよう
いざという時に慌てないために、今すぐスマートフォンに地元警察署の番号を登録しておきましょう。
登録方法(3分で完了)
- お住まいの自治体名と「警察署」で検索
- 警察署の公式サイトから代表番号を確認
- スマホの連絡先に「地元警察署」として登録
- #9110もあわせて登録しておくと安心
このひと手間で、詐欺電話が来たときに「本物かどうか」をすぐに確認できるようになります。
家族や友人にも教えよう!詐欺から大切な人を守る方法
ニセ警察詐欺は、誰もが被害に遭う可能性があります。特に最新の手口は巧妙化しているため、一人でも多くの人に知ってもらうことが大切です。
伝えるべき相手
- 実家の両親や祖父母
- 一人暮らしの家族
- 職場の同僚
- 子どもや学生の家族(30代も被害に遭うため)
伝えるべき3つのポイント
- 着信画面に警察署の番号が表示されても信用しない
- 「口座に送金」と言われたら100%詐欺
- 必ず一度切って、#9110か公式番号にかけ直す
まとめ:スマホに警察署から電話が来たら「折り返します」で一度切る
ここまでの内容をまとめます。
- 2025年、本物の警察署番号を偽装する詐欺が全国で急増
- 新宿警察署の番号「03-3346-0110」が悪用された事例も
- 2024年1月〜2025年3月の番号偽装は1,458件、新宿署788件が最多
- 2025年の特殊詐欺被害額は1,414億円(過去最悪)
- ニセ警察詐欺の被害額は985億円(特殊詐欺全体の69.7%)
- 被害者最多は30代、若い世代も要注意
- 「口座に送金」の指示は100%詐欺
- 対策は「折り返します」と切って、#9110にかけ直すだけ
着信画面に警察署の番号が表示されても、絶対にその場で信じ込まないこと。必ず一度電話を切り、自分で調べた公式番号にかけ直してください。このたった2ステップを守るだけで、あなたとあなたの家族を詐欺から守ることができます。
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情報源:警視庁公式発表(2025年3月・2026年4月)、警察庁(2025年特殊詐欺被害まとめ)、東京新聞、日本経済新聞、トビラシステムズ、TBS NEWS DIG
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