詐欺対策・防犯

「2時間後に電話が使えなくなる」は切ってよい|総務省・NTTを名乗る自動音声への対処

「2時間後に電話が使えなくなる」は切ってよい|総務省・NTTを名乗る自動音声への対処

「2時間後にこの電話は使えなくなります」と告げ、番号を押すよう求める自動音声の電話は、指示に従わずに切ってください。総務省は2026年3月にも、総務省の職員を名乗って「電話を2時間後に使用停止にする」と告げる不審電話を確認したと注意を呼びかけています。NTT東日本・NTT西日本も、回線の利用停止を自動音声や携帯電話のショートメッセージ(SMS)で知らせることは一切ないと案内しています(Web明細のお知らせを自分で申し込んだ人への通知を除く)。この記事では、電話がかかってきたときにすること、番号を押してしまったときの対処、本当に契約が心配なときの確かめ方をまとめました。

「2時間後に電話が使えなくなる」と言われたら、切ってかまいません

総務省が電話の停止について個人に電話することはありません。NTT東日本・NTT西日本も、回線の利用停止を自動音声やSMSで知らせることはありません(Web明細のお知らせを自分で申し込んだ人への通知を除く)。

番号は押さず、最後まで聞かずに受話器を置いてください。国民生活センターも、自動音声ガイダンスが流れた場合は最後まで聞かずにすぐ切るよう呼びかけています。

もう番号を押してしまった、名前などを伝えてしまった場合も、まず電話を切ってください。そのあとの動き方は、下の「番号を押してしまった、話してしまったとき」で説明しています。

どんな電話なのか

国民生活センターに寄せられた相談をもとにすると、流れはおおむね次のとおりです。

  1. 非通知や知らない番号から電話がかかってくる
  2. 総務省やNTTを名乗る自動音声が流れ、「2時間後にこの電話が使えなくなる」と告げる
  3. 「オペレーターと話す方は1番を押すように」などと、ボタンを押すよう求められる
  4. 押すとオペレーターを名乗る人につながり、個人情報を聞き出される

実際の相談では、1番を押して住所・氏名・生年月日を伝えたあと、相手が「間違いでした」と言って一方的に切ったという例が紹介されています(国民生活センター、2024年10月受付の相談)。

名乗る名前は1つではありません。総務省のページには、2023年から2026年にかけて「総合通信基盤局」「電波監理審議会」「監視管理室」「データ通信課」など、さまざまな部署名を名乗る不審電話が追記されてきました。部署の名前がもっともらしくても、本物かどうかの手がかりにはなりません。

番号を押させて個人情報を聞き出す自動音声の電話には、年金機構などを名乗るものもあります。その手口は「年金が止まります」の自動音声電話は詐欺の典型手口で扱っています。

総務省とNTT東日本・NTT西日本の案内

総務省

総務省は「総務省職員を名乗る不審電話にご注意ください」というページを2023年10月に公開し、これまでに何度も追記しています。2026年3月12日の追記は次のとおりです。

総務省データ通信課の職員を名乗り、「電話を2時間後に使用停止にする」等の不審電話が確認されています。総務省では、電話を停止することに関して、個人に電話をすることは一切ありません。
出典:総務省「総務省職員を名乗る不審電話にご注意ください」(令和8年3月12日追記を確認)

「データ通信課」の名前は、2024年5月の時点でもすでに挙がっていました。部署の名前を変えながら、同じような電話が続いています。

NTT東日本・NTT西日本

NTT東日本とNTT西日本も、それぞれ自社のサイトで注意を呼びかけています。どちらも、自動音声の例として「2時間後にこの電話は使えなくなります」という文言を挙げています。

弊社ではお客さまの契約状況に関する事項や回線の利用停止について、自動音声ガイダンスやSMSを使って連絡することは一切行っておりません。
出典:NTT西日本「NTTやNTT西日本などを名乗る特殊詐欺(自動音声電話やショートメッセージサービス)や、NTTを騙る電話勧誘にご注意ください。」(2026年9月18日更新)

NTT東日本も、未納料金の支払いや回線の利用停止について、自動音声ガイダンスやSMSで連絡することは一切行っていないと案内しています。

両社とも、Web明細のお知らせを自分で申し込んだ人への通知だけは例外としています。申し込んでいる場合も、SMSに書かれた番号ではなく、請求書や公式サイトの窓口で確かめてください。

電話だけでなく、料金の確認を理由に、SMSで指定の番号へ電話をかけさせる手口も両社が挙げています。SMSに書かれた番号には電話をしないでください。

電話が来たときにしないこと

  • 番号を押さない:押すとオペレーターを名乗る人につながり、個人情報を聞き出されることがあります
  • 名前・住所・生年月日を言わない:国民生活センターは、個人情報は絶対に伝えないよう呼びかけています
  • 折り返さない:着信履歴の番号や、相手から教えられた番号にかけ直さない
  • その場でお金の話に応じない:料金の未払いや手続きを理由に支払いを求められても応じない

番号を押してしまった、話してしまったとき

電話を切ったあとは、次のように動いてください。押しただけで何も伝えていなくても、不安なときは188か#9110に相談してかまいません。

  1. 何を伝えたか(名前・住所・生年月日・口座など)をメモしておく
  2. 消費者ホットライン188か、警察相談専用電話#9110に相談する
  3. お金を振り込んでしまった場合は、すぐに警察と振込先の金融機関に連絡する
  4. キャッシュカードや暗証番号の情報を伝えてしまった場合は、警察と取引している銀行に連絡する(全国銀行協会も、キャッシュカードの偽造などの犯罪被害にあった場合は、まずは落ち着いて警察や取引銀行に連絡するよう案内しています)。クレジットカードの番号を伝えた場合は、利用明細を確かめ、身に覚えのない請求があればすぐにカード会社に連絡する

国民生活センターは、不安に思った場合や個人情報を伝えてしまった場合は、すぐに最寄りの消費生活センター等や警察へ相談するよう案内しています。NTT東日本も、被害にあった場合は最寄りの警察署へ相談するよう呼びかけています。

そのあと、請求書が届いたり、別の名前で電話がかかってきたりしても、支払ったり話を続けたりする前に相談先へ伝えてください。メモがあると、相談のときに状況を説明しやすくなります。警察官を名乗る電話が続いた場合の対処は末尾0110の警察署から着信、これは詐欺?|折り返してはいけない理由で説明しています。警察官や銀行協会の職員を名乗る人が、キャッシュカードを確認しに家に来る手口はキャッシュカード詐欺盗とは|封筒すり替えの手口と、渡してしまったときの対処で説明しています。

本当に契約や料金が心配なとき

「もしかして本当に料金を払い忘れていたら」と気になることもあると思います。その場合は、かかってきた電話とは別に、自分で調べた窓口に問い合わせてください。

  • 手元の請求書・契約書類に書かれている問い合わせ先
  • 契約している電話会社の公式サイトに載っている窓口

着信履歴の番号や、自動音声・SMSで案内された番号には電話しないでください。

総務省のページには、こうした不審電話についての問い合わせ先として、総務省の連絡先と全国の総合通信局が載っています。総務省を名乗る電話が気になるときは、そのページから問い合わせ先を確かめられます。

かかってこないようにする設定

警察庁は、特殊詐欺の対策では何よりも「犯人と話をしない」ことが大切だとし、次のような設定を挙げています。

  • 固定電話の番号表示・非通知拒否:相手の番号が表示されるサービスと、非通知の電話に音声メッセージで応答するサービス。各電話会社が提供しています
  • 国際電話の利用休止:海外と固定電話で話すことがなければ、申し込んで止めておけます。警察庁は、外国からの電話番号を悪用した特殊詐欺の被害が急増しているとしています
  • 携帯電話の着信拒否:知らない番号からの着信を拒否する設定

NTT東日本は、相手の番号を表示する「ナンバー・ディスプレイ」と、非通知の相手に番号を通知してかけ直すよう自動音声で伝える「ナンバー・リクエスト」について、70歳以上の契約者、または70歳以上の方と同居している契約者は、申し出ることで無料で利用できるとしています。申し込み・問い合わせ先は、NTT東日本の特殊詐欺対策ダイヤル(0120-722-455、9時〜17時、12月29日〜1月3日を除く)です。NTT西日本と契約している場合は、NTT西日本の公式サイトで確かめてください。

国際電話を止める申し込みの手順は海外と電話しないなら今すぐ「#みんとめ」!国際電話詐欺の無料ブロック設定、スマートフォン向けの警察庁推奨アプリは詐欺電話を自動ブロック!警察庁推奨の無料アプリの入れ方で解説しています。

家族が気づいたとき

国民生活センターは、離れて暮らしていても定期的に電話をして様子をうかがい、不審な電話があった場合には個人情報を伝えないよう伝えてほしいと呼びかけています。

「最近、変な電話はなかった?」と聞くだけでも、話すきっかけになります。もし「総務省から電話が止まると言われた」と聞いたら、「2時間後に電話が使えなくなる」という話はうそで、切ってよかったことを伝えてください。番号を押したり名前を伝えたりしていたら、一緒に188か#9110に電話して相談してください。

詐欺の電話では、家族に相談させないように話を運ぶことがあります。その手口は詐欺師は「家族に相談したい」をどうやって阻止するのか|公的機関の注意喚起と見分け方で紹介しています。息子や孫を名乗って「番号が変わった」と電話してくる手口は息子や孫から「番号が変わった」と電話が来たら|登録する前に前の番号で確かめるで扱っています。

不安なときの相談先

  • 消費者ホットライン 188:最寄りの消費生活センター等につながる全国共通の番号
  • 警察相談専用電話 #9110:緊急でない相談の窓口。電話をかけた地域を管轄する警察本部等の総合窓口につながる全国共通の番号。受付は平日の午前8時30分から午後5時15分が基本で、都道府県によって違います
  • 110番:警察庁は、事件や事故に関する緊急通報は110番としています。たとえば、相手がすでに家に来ている、脅されているといったとき

188で何を相談できるか、電話の前に何を準備すればよいかは消費者ホットライン188とは?何を相談できる?電話する前に準備するものにまとめています。

まとめ:覚えておきたい3つのポイント

  • 総務省は電話の停止で個人に電話をしない。NTT東日本・NTT西日本も、回線の利用停止を自動音声やSMSで知らせない(Web明細の通知を申し込んだ場合を除く)。「2時間後に電話が使えなくなる」と言われたら切ってかまわない
  • 番号を押さない、名前や生年月日を言わない、折り返さない。押してしまったら188か#9110へ
  • 心配なときは、請求書や公式サイトで自分で調べた窓口に確かめる。案内された番号には電話しない

情報源:総務省「総務省職員を名乗る不審電話にご注意ください」(令和5年10月20日掲載・令和8年3月12日追記を確認)、国民生活センター「『2時間後に電話が使えない!?』個人情報を聞き出す不審な電話にご注意!」(2024年12月19日公表)、NTT西日本「NTTやNTT西日本などを名乗る特殊詐欺(自動音声電話やショートメッセージサービス)や、NTTを騙る電話勧誘にご注意ください。」(2023年12月25日掲載・2026年9月18日更新)、NTT東日本「NTTやNTT東日本などを名乗る特殊詐欺(自動音声電話やショートメッセージサービス)や、NTTを騙る電話勧誘にご注意ください。」(2024年12月9日掲載・2026年9月7日追記)、NTT東日本「特殊詐欺犯罪の防止に向けた取り組みについて」(2023年3月22日・無料化の適用条件)、警察庁 SOS47「オレオレ詐欺」(2026年10月21日閲覧)、金融庁「振り込め詐欺等の被害にあわれた方へ」(#9110の受付時間を含む・2026年10月21日閲覧)、全国銀行協会「自己防衛していたのにキャッシュカードの偽造、盗難被害に遭ったら?」、消費者庁「クレジットカードの不正利用にご注意ください!」、警察庁「ご意見、各種相談・情報提供等」(110番と#9110の使い分け・2026年10月22日閲覧)、消費者ホットライン「188」、警察相談専用電話「#9110」

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